あっという間にお正月が過ぎ去り、気づけば立春、時の流れに身を任せてすでに旧正月。ご報告が遅くなりましたが、みんなでつくる持ち寄りおせち「シェアおせちプロジェクト」、家族からの心配の声をよそに、平成最後の年末に大成功となりました!横浜市青葉区を拠点に活動する特定非営利活動法人森ノオトさんのシェアするおせちを見て感動し、二年越しでここ、茅ヶ崎でも実現することができました!
「プロジェクト、始まります」の次が「プロジェクト、大成功」の記事という短期間のサイクル、もはやプロジェクトと呼んで良いのかさえわかりませんが、参加した感想からお伝えしますと、、、
◆作ったのは1人たった2〜3品なのに、まるで全て自分が作ったような錯覚に!
◆1人で担当のメニューを作っている時は、地味以外の何ものでもなかったけれど、いざ全てのメニューをお重に詰めたら、超豪華おせち!これ本当に自分たちで作ったの!?と信じられないほど。
◆これを数年続ければ、全てのおせちメニューを一度は作ることになり、料理の腕がワンランクアップ、間違いなし!
◆おせち料理とはいえど、普段の食卓に出してもなんら問題ないメニューが多い。普段からスキルアップができる!
◆とにかく、とっても美しくて、とってもおいしかった!!!!
年初に誓った目標の多くを途中で断念してきた一年でしたが(涙)、このシェアおせちプロジェクトだけは、信じられないほど美しく、おいしく、楽しく仕上がり、不達成の他の目標などもう完全に帳消しになりました。
普段の料理はうどんがメイン、息子にも「またうどん!?」と愛想を尽かされるズボラ母ですが、血の滲むような努力をせずとも、おせちができました。メンバーの皆さん、本当にありがとうございました!
シェアおせち 当日まで
私が担当したのは、以下の3品。
・黒豆(息子の大好物)
・いくらの醤油漬け(夫の大好物)
・伊達巻(実母の得意メニュー)
11月末に担当メニューが決まり、メンバーの予定を合わせて、持ち寄りの日は12月29日となりました。前日の28日の午前中に実家で母に教えを乞いながら、ゆったり作ろうとお思いきや、「いくら」がどこを探しても見当たらない!!完全に出遅れました..すでにできあがった高くて少ない醤油漬けを購入してメンバーには頭を下げるか、、、と一瞬考えましたが探せばまだあるはず(涙)と母に泣きつくと、いくらの予約販売ありとの情報提供が!おかげでなんとかプリプリのいくらを入手することができました。やはり、おせち用の素材は早めの入手が必須です。
いくらは2腹、地道にほぐし、綺麗になったら醤油につけてできあがり。黒豆は栗原はるみさんの時短レシピで、戻した水でそのまま煮るというもの。これでいいの!?という簡単さです。伊達巻は母オリジナルのレシピかと思っていたら、なんと20年以上前に我が家の保険担当のおばさまから伝授されたものとのこと。その時のセピア色のメモがキッチンの戸棚に貼られていました。年に一度だけ日の目を見るそうです。
母のサポートもあって、午前中にはできあがり。あっけないくらいあっさりと。ただ、この味気ないタッパーに入れられた3品だけでは、不安はぬぐえません。ならば入れものをゴージャスにと実家の食器棚をあさり、私自身は使ったこともない3段のお重箱とイクラなどを入れるためのお小皿を用意して翌日に備えました。
シェアおせち 当日
年越しまであと3日と迫った29日、6人が不安とタッパーを抱えながら集合しました。ベテラン主婦のメンバーも初めてチャレンジするメニューだったり、赤ちゃんをだっこ紐で抱えながらの参加メンバーもいたり…。子供達はシュレッダーで遊んでいます。
おのおの素材購入時のエピソードやレシピを話しながら大きなテーブルにまずは並べてみました。すごい量(笑)。予定ではそれぞれ20人前を準備することになっていましたが、足らないのはまずい、ということでみんなかなり多めに持参。
河辺さん
田作りと海老のうま煮。私と同じく、直前に海老を求めて右往左往したそうです。やはり素材は早めの調達に限ります。
菊池さん
栗きんとん、昆布巻き、煮物(こんにゃくとクワイ)。伊勢原の栗を事前に購入、チルド室を占領していたそう。初挑戦の昆布巻きも意外と簡単に。
矢川さん
松風焼きと煮物(椎茸・里芋・レンコン・人参・たけのこ)。松風焼きにはなんとみかんの皮、手作りの味噌が入っています。
相澤さん
なます、鶏の八幡巻き。ゆず入りのなますは、おせちでなくともいつでも食卓にあると嬉しいメニュー、八幡巻きはお弁当にもぴったり!
山川さん
あじの南蛮漬け、酢ごぼう。魚屋さんで小アジを三枚におろしてもらったそうで、量もたっぷり。ご自身の畑の水菜も添えて。
出揃ったそれぞれのメニューは本当においしそう!早速、一の重には前菜系、ニの重には焼き物や酢の物、三の重には煮物を詰めていきます。似た色のものは近くに入れない方が良さそうだとか、「ゆず」を器にして、黒豆やなますを入れよう、とか来年はぜひそうしたいと思うようなアイディアもでてきます。お重もそれぞれ。向きはどっちだ、丸いのや、木のシンプルなものなど、今後自分のものを揃えたい、という欲も湧いてきます。メニューごとに担当者を載せたお品書きも作りました。今回は飾りの南天などの用意ができなかったので、来年はぜひ詰め方にも工夫を凝らしたいところです。
それでも、楽しくて、美しくて、大満足の仕上がりになりました!嬉しいです!料理の苦手な私にもできました!本当に本当にやってよかった!
これを機に、毎年の恒例行事にしたいな、と思っています。作ったことがない人にもできることだし、年末に大変な達成感が得られます!ここ茅ヶ崎で言えば、海辺の朝市やJAさがみ直売所、寒川のわいわい市で近隣産の野菜は揃います。地元の野菜を使って作れば、より特別感が増しますね。
保育園の仲良しグループや、ママ友、ご近所さんなど、すでにコミュニティがあるメンバーでやってみるのが良さそうです。子供の成長に伴い、なかなか会えなくなるお友達とも、年一回これだけは集まるとか、子供達も久しぶりに会えたりして嬉しいのではないでしょうか。年々かたちは変わっていくかもしれないけれど、ぜひ「おせち」を中心としたこのプロジェクトが増えていくといいな、と思います。
それにしても、この達成感!ぜひぜひ皆さんも、今年の年末、チャレンジして見てください!
かかったお金
全員から材料費に使ったレシートを集め、集計して20人分で割りました。
1人前あたり:2,480円
3人前(我が家の場合):7,440円
プロジェクト名 | シェアおせちプロジェクト |
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始動年 | 2018年 |
代表者 | 矢川智子 さん |
連絡先 |
コーワーキングスペースチガラボ TEL: 080-8731-6503 MAIL:info@chiga-lab.com |
茅ヶ崎生まれ茅ヶ崎育ち。夫と2012年生まれの男子と茅ヶ崎に暮らし、働く。子どもが生まれ、大人だけの生活から3人の共同生活になったことで興味・行動の範囲がぐんぐん広がる。穏やかな日常生活の中にも、小さなたくらみごとを見つけて、触れたり、関わったり、伝えたりしていきたい。