moyau project、キックオフワークショップを開催しました!

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今年は長かった桜も散り始めた4月19日(土)、気持ちのいい春の日差しの中、チガラボに5組の親子が集いました。

目的は「〜親子で遊びながらみずから考える力”論理的思考”を育む〜
ボードゲームを使ったプログラミング的思考力を身につけるワークショップ」に参加すること!

その背景にはこんな想いがあります。

“大人が地域に目を向けた時、その地域で育つ子どもたちを忘れるわけにはいきませんよね。
地域に根付いた学校で学んでいる子どもたちの、「学びと地域の接触面」を広げていきたい、「学びと暮らしの交差」を増やしていきたいと思っています。
身近な問題解決や学びのためのスキルを地域で磨く、そんな子どもたちに向けた「きっかけづくり」の一つとして、物事を自分で考え、達成したいことを実現させるための重要な能力を高めるワークショップです。”

代表の市川靖洋さんによるイベント説明からスタート。市川さん自身、小学一年生の男の子のパパでもあります。

今回は第0回ということもあり、参加者は市川さんのお友達親子に声をかけました。AMIGOの私も4歳の息子を連れて参戦です。「2時間の取材中どうか静かにしていてくれますように」と祈りながらの取材です(笑)。

「おはようございます。みんな朝ごはんちゃんと食べてきた?僕はしおりのパパです。」と和やかに始まります。

自分の親がみんなの前で話すのを見る機会ってあまりないですよね。親のかっこいい姿が見せられていいなぁと思いながら聞いていたところ、

「今日こうやってみんなに集まってもらう中で、なんか名前考えないといけないなと思って、しおりのパパとママと一昨日くらいに一生懸命考えました。みんなとこうやっていろんなことやっていく名前を“Moyau project”と名付けました。」

となんともゆるい感じ。いいですね。

舫う:船と船をつなぎ合わせる。また、杭 (くい)などに船をつなぎとめる。もやう。

「みんなが住んでいる湘南で、みんながつながりあって学ぶキッカケを作り出していけたらいいなと。ここではおとなも子供も関係なく、みんなで楽しみながら学んでいける親子プロジェクトになったらいい。」

市川さんが参加している Chigasaki Kodomo Cinemaという子どもたちが自分で映画を作る活動では、子どもたちが本気で取り組む姿を見て、周りの大人も本気で手伝ってくれて、最後にはイオンシネマの大スクリーンに映してくれたそう!

「街でひとりが「こんなことやりたい!」と声を上げたら、他の人達が手伝ってくれて「僕もこんなことできるよ。あんなことできるよ。」というコラボレーションがたくさん生まれてくる。Moyau Projectでもそういうことをやっていきたいと思っています。」

ここで本日の講師の高橋さんにバトンタッチ!

◆講師:高橋直樹さんプロフィール

20代で電子回路設計、ソフトウエア設計開発会社を起業、大成功するが、どん底を経験したのち、奇跡の復活を遂げる。現在、様々な業界でチームビルディング、売上アップのプロデュースを展開し、成果を出し続けています。
ゲーミフィケーション(ゲーム理論を取り入れたコミュニケーション)を用いた企業コンサルティング、学校教育現場ではアクティブラーニングを主体に熱い指導を展開中。

さっそくゲームを始めていきます。

倒さないようにしながら、棒を一本ずつ抜いていくゲーム。
サイコロを振って出た色の棒を抜いていきます。

倒れた時点でゲーム終了。
でも考えるのはここからです。

倒れたときの形を再現して、なぜ倒れたかを考えます。
「細いのは(抜くのが)楽だった!」「太いのは大変だった。」

そう、棒によって太さが違うのです。
「もう一回やろう!」「えー、違うのがいい!」
という子どもたちに対して、「勝ち方がわかったからもう一回だけやろう。」と誘います。

2回目は「みんな友達にどれ抜いたら良いか教えてあげて。」と声がけして進めます。

最後、3本のところまでいきました。
2本だともう棒は立ちません。
立つためには最低でも3本必要です。

そういえばそんなこと、昔理科の時間に勉強したような…。

さて、2回終わったところで子どもたちに問いかけます。
高橋さん「なんで2回やったと思う?」
こどもたち「・・・。」
高橋さん「1回目と2回目どっちがうまくできた?なんでだろう?」
小学1年生「わかんなーい!」
小学3年生「1回目でこうやったらうまくできるかな、ってわかったから。」

高橋さん「そうだね。じゃあ他のゲームも2回づつやっていこう。」

子どもたちがゲームに夢中になる中、うちの息子は照れてお兄さんお姉さんの輪に入れず、床を這っていました。写真をお見せしたかったのですが撮りそびれ残念です。

そんな息子をみかねて遊んでくれたスタッフさん、感謝です。おかげさまできちんと取材ができました。

さて、話を戻して2つ目のゲーム『Dobble』。

ひとり1枚カードを持ちます。
ひとつのカードに8つのマークが書かれています。すべてのカードには、他のカードとひとつだけ共通するマークが描かれています。その共通するマークを見つけて、相手のカードに自分のカードをのせます。最後までカードを持っていた人の負けです。

子どもたちだけでやった後、ママも交えて2回目。

驚いたのは大人が普通に負けること。楽勝で勝てると思っていたのに。
大人が手を抜かなくても、子供と本気でやれるゲーム、すごい!
帰宅後このゲームをネットで購入しました。

ゲームはまだまだ続きます。

カードの通りに色のついたコップを並べるゲーム。同じイラストでも人によって、見る場所によって捉え方が違うことがわかります。

そしてこちらは東大生が小さい時に一番遊んでいるという『ナインタイル』。見本のとおりに9枚のカードを並べます。

9枚のカードの表裏がありなかなかできません。が、諦めずにできるまでやります。
1回目に最後だった子が2回目では1番に!

ママの番になっても「まだやりたい!」と席を離れません。

ママたちもやってみて「うーん、これは難しい!」
「ほら、こうやるんだよ。と子どもが手伝ってくれたりも。

子どもたちにはゲームを続けてもらい、親は高橋さんの話を聞きます。

「ここまでゲームをしてきてお子さんの様子はどうでしたか。一瞬にして夢中になっていません?夢中の度合いが違いません?」との問に「うんうん」と頷く母たち。ちなみにうちの息子は床を這っていてゲームに参加しなかったので、いまいち普段との違いがわからず・・・残念!

2020年小学4年生でプログラミングの授業が始まるそうです。文科省が発表している「小学校プログラミング教育のねらい」は以下の通り。

知識及び技能
身近な生活でコンピュータが活用されていることや問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。

思考力、判断力、表現力等=プログラミング的思考
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力。

学びに向かう力、人間性
コンピュータの働きを、よりよい人生や社会づくりに生かそうとする態度
4年生になっていきなり授業が始まったらとまどってしまいそう。掛け算や割り算なら自分が教えられても、プログラミングは親が教えるのは難しそうです。

「僕はコンピュータに向かって今からやらせることが根幹じゃないと思う。」と高橋さん。「今日みたいに遊びながら徐々に論理的思考を頭に入れていくとすんなり入っていける。なぜかというと今日やっていることがそのまま英語になっているだけなのです、プログラミングって。」

おすすめはせっかく子どもが習うんだから、お母さんも一緒にやること。
プログラミングは人間の言葉をコンピューターの言語に通訳することで、プログラミング言語は方言と一緒。

「なんにも難しくない!」そうプロの方に言われると、できそうな気がしてくる・・・かも。

2020年プログラミングの授業が始まります。学校で専門の先生の確保は難しい。家庭での補助も難しい。ならば地域でプロを見つけてやっていくことが必要なのだそう。

さて、昭和生まれの私からすると、子どもがディスプレイに長時間向かうことに抵抗があります。自分が子どもの頃は家にはPCはなく、TVも1日2時間までと言われて育ちました。今はついつい家事の間に子供にIPadでYoutubeを見せてしまうけれど、あまりいい気持ちでないのが正直なところ。でも今後はコンピューターが当たり前になっていくのも理解できる。どうコンピューターと付き合っていくのがいいのでしょう、と質問してみました。

子どもにPCを与えると本当に夢中になります。そこは、タイマーで時間を管理したり、今日体験したようなアナログのゲームも使ってバランスを取っていくといい、とアドバイスをいただきました。

ちなみにゲームは3秒に1回、プレーヤーを褒める仕掛けが施されているそう。「お母さん、3秒に1回お子さん褒められますか?」と聞かれ、苦笑いしつつ、「そういえば最近褒めてなかったよな」と反省したのでした。

最後のゲームは『Robot Turtles』
子どもがプログラマー、親がコンピューター役。真ん中の宝石を目指して亀を動かします。子どもが頭の中で道筋をつくり、子が組んだプログラミング通りに親が亀を動かします。

1回目はどのチームも宝石にたどり着きませんでした。実際にカードを動かさないで頭の中だけで考えるのは難しいそう。でも、それができるようになるのがプログラミングです。

2回目は親と一緒にカードを動かしながら、道筋を組みます。

そして3回目、紆余曲折しつつもなんとかみんな宝石にたどり着きました!

ここで2時間のイベントが終了。みんなすごい集中力で遊びきりました。

参加した親の感想はこんな感じ。
「親も楽しかった、家でもやりたい。」「プログラミングは先生におまかせしようと思ってたけど、段階を踏んで自分も関わっていけるとわかった。」「選択肢を用意してあげるのは親の仕事。」「入り口の広さに時代の流れを感じた。」

「例えば、うちのおばあちゃん最近もの忘れひどくなったなと思った時に、玄関にいくと、人感センサーで『鍵持った??』と聞いてくれる仕組みとか。PCの中のことだけでなく身近な課題もこの考え方で解決していける。そうすると町の見方も変わる。そういうものがプログラミングです。」と市川さん。

参加したこどもたちはというと。
「楽しかった人ー!?」
「はーーーーーい!!!!」
「何が楽しかった??」
「わかんない!!!全部!!!」
と元気にイベントを締めくくりました。

プロジェクト名 moyau project
始動年 2019
代表者 市川 靖洋
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小倉奈緒子

千葉県出身。海の近くに住みたくて、3年前に都内から茅ヶ崎へ移住。築年数不明と言われた古家をリノベーションしつつ暮らしている。4歳と2歳の男子の母。海、里山、街、特にここに住む人に魅力を感じ、住めば住むほど茅ヶ崎が好きになる。これから自分も子どもも育っていくこの街で、みんなのいろんなタクラミが見られるのを楽しみにしています。